FLOOR 3

なんだかんだで3Fに到達。
2Fに到達した時と同じようにブック・オブ・シャドウズが反応した。
フロアを自在に移動できるようになったようだ。

「頼りにしてるわよ?」
ぽん、と手元の本を叩くと、表紙の顔がニヤリと微笑んだ。

というわけで3F。
なんとここは、入り口付近にゼラチンx2の編成が出て来る。
病毒で確1に出来るうえに、2体から攻撃を食らってもぎりぎり死なないので、毒が入れば勝てるのだ。
しかも毒の効きやすさは図鑑表記で◎であり、フォースブースト無しでも確実に毒を入れる事ができる。 これは格好の稼ぎポイントと言える。

この編成も倒せる。
ゼラチンと違って毒が効きやすいわけではないので、そこは注意。フォースブーストを使ったらさっさと帰るのが無難。
オオテントウはラフレシアを呼んでくる事があるが、毒なら一撃で倒せるので問題は無い。

新しい敵を次々と毒で沈め、更に調子に乗るあゆみ。

「ようし、次は誰?」

意気揚々と先に進むあゆみの前に突如現れた、巨大な翼をもった獣の影。
気付いた時にはもう、切り裂かれていた……。

ワイルドウィングは無理。
まず、こちらが適性よりも高めのLvであるにも関わらず、行動速度で負けてしまう。
そのうえ、最大HPをほぼ同じダメージを与えてくるし、毒で確1にもならない。
つまり、ESCAPEする事もできずに死ぬ事もある。

Lvを上げる必要がありそうだ。

… … …

それでもめげずに探索を続けていたら、2Fでも会った赤毛の男と出会った。

男は扉の前に立ち塞がる。
早く先に進まないといけないのに……と、不満げなあゆみ。

「何よ、それ」

あゆみがぶつくさと不満をぶつけるものの、男はどうしても道を譲る気はないようだ。
仕方なく、一旦時間を潰そうかと思い街に戻る。

何となく入った大公宮で大臣の話を聞いているうちに、いつの間にかミッションを受領する羽目になっていたあゆみ。

「その、私なんかで……大丈夫なの?」
「では、吉報を待つぞい」

ボケているのではないだろうか。

ミッションを受領し先程の扉の前にやってくると、赤毛の男の姿は既になかった。
扉を開ける。

「やだ、天神小思い出しちゃう……」

もはや見慣れた光景がそこには広がっていた。
多くの屍体をかき分け、恐竜を避けつつ生き残りを探すあゆみ。
その姿はどこか逞しくも見える。

「命の恩人……かあ」

生きている者の命を救う事と、死んでしまった者の命を救う事。
両者を隔てる越えられない壁を改めて感じたのであった。
いや、越えなければならない。
その為に今こうして樹海探索をしているのだから。

……で、あとは華麗に帰宅すればいいはずだったんだけど、何度か死んだ。
この辺り凶悪な編成が多いのだ。
画像のように希少種のワイルドウィングなんて出た日には何もできずに確1である。

画像の通り、現時点でLv12である。
階数x3の法則によると、次の4Fの適正Lvは12(もちろんこれはフルパーティでの話)。
……そろそろ本格的にLvを上げなければならないかも。

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