衛士隊を救出する事に成功したあゆみは、4Fへと進んだ。
例によってブック・オブ・シャドウズが小さく震え、3Fまで自在に移動が出来るようになった事を主張する。
もはや手慣れたものだ。
衛士隊を救出する事に成功したあゆみは、4Fへと進んだ。
例によってブック・オブ・シャドウズが小さく震え、3Fまで自在に移動が出来るようになった事を主張する。
もはや手慣れたものだ。
一旦街に戻ったあゆみは、衛士に連れられ公宮に案内される。
とある魔物に公宮が頭を悩まされている事を告げられる。
「キマイラの討伐?わけわかんない……だいたいキマイラって何……そんなの、私にできるわけないじゃない」
しかし、その魔物を退けないことには樹海の先に進むことができないのは事実のようだった。
4Fに来た。
ここはフロア全域で殺しに掛かってくる編成の方が多い。
例えば見て下さいよこの絶望のグリモアフィーバー。
何言ってるんだお前って思ったね。
この編成とか、現時点では先制でも取らないと倒せない。
いや、先手取って2ターン目でDEFENCEしても攻撃3回を耐えられるのか……?
それも、病毒のダメージでは確1にできないのが原因。
ならば確1になるまで上げればいいじゃないか。
「霊具を使え」
「え……?」
唐突にブック・オブ・シャドウズが声をあげる。
その瞬間、意図せずあゆみの手が動き出す……。
「霊具を出せ」
「ちょっと、何するの!?」
護身用のナイフを取り出し―――
「出せ」
「あ゙あ゙っ゙!!」
あゆみはその手で自らの腹を割いた。
…………
「はぁ……はぁ……」
傷口はいつの間にか塞がっていた。
目の前にはグリモアと呼ばれる霊具が転がっていた。
あゆみの体内から摘出したものだ。
その霊具からは、魔術を強化する確かな力が感じられた……。
「確かに強くなったけど……」
より強力になった黒魔術を行使できるようになったあゆみを見て、ブック・オブ・シャドウズは満足げに笑っていた。
「もういやぁ……」
まあそんなわけでワイルドウィングを倒すには、病毒のグリモアを産んでレベルを上げるしかなかったわけだ。
確1にできればこっちのもんである。
てかしないとダメ。
4Fを進んでいたところ、衛士に出会った。
ベオウルフというギルド――赤毛の男、フロースガルのギルドが、2人でキマイラの討伐に向かったとの事だ。
「実はすっごく強くて、あっさり倒してくれたりなんか――」
「……こっちは何人だと思ってんの」
クエストもこなしつつ、ひたすらESCAPEしていたら5Fには到達できた。
レベル上げをしたいときは3Fのゼラチンx2を狙うのがいい。
この階の編成はとにかくレベル上げに不向きなので。