そらのうきぶくろ

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トリッカル テーマ劇場「ミッドナイトマリオネット」を読む

この記事を書き始めた経緯は以下を参照。

そんなわけで以下はネタバレ。過去のとあるテーマ劇場や、エルフィンの個人ストーリーについても軽く触れている。
ちなみにこの記事を書いている教主は、グローバル版からトリッカルを始めており、本国版のネタバレは把握していない。

エピソード1

物語は妖精王国から人……もとい、妖精がいなくなってしまったらしい所から始まる。エルフィンは「みんなでかくれんぼでもしてるんじゃない?」と暢気だが、ネルは不吉な予感がすると言う。そこら中に妖精のぬいぐるみがあるというのは、いかにも不穏だ。羽がないとそうは見えないが、一応妖精のぬいぐるみらしいな。

だが、我らが娘・エーリアスの守護者・妖精の女王・エルフィンはそれよりも重大な問題を抱えていた。

集中線まで使って空腹を主張する平常運転っぷり!

そしてこういう流れでエシュールのベーカリーに向かうのもまた平常運転っぽいのが、軽く流すネルの反応から窺える。微笑ましいね。エシュールのベーカリーに向かうのは確定事項と言わんばかりのエルフィンの台詞もまた良き。

だが、そこでエルフィンとネルが見たものは。

パンもケーキもエシュールもぬいぐるみに変わってしまっている光景だった。

この場面、エシュールのぬいぐるみを見つける前にネルが「エシュールさんの服も散らかっています」と言っていたのが(おそらく本編とはあまり関係のない事だろうが)気になるところだ。もしかして、そこにあるエシュールのぬいぐるみというのは、服を着ていない状態のエシュールが「エシュールという概念」を元にしたぬいぐるみに変化したもの、という事にならないか?その場合、ぬいぐるみが元に戻ったらそこに発生するのは全裸のエシュールという事にならないか?うーん何書いてんだろうね。

閑話休題。

この状況にどうしたもんかと思っていたエルフィンとネルの傍に突然登場するバロン。先行公開されたPVではクロエさんから人格攻撃を受けていたが、その後一体何があったのやら。

バロンは「呪いを解かないといけない」と主張するが、ネルは「妖精王国は世界樹が守っているからそんなはずはない」と言って信じようとしない。多分、世界樹教団の司祭長としてもそう主張せざるを得ないところなんだろうな。大変だ。

話を聞いてくれないと見るや、さっさと退場しようとするバロン。「ここまで思わせぶりな事を言えば話を聞いてくれるだろう」という確信を持っているな、この態度は。

ここだけ見るとなんだかエルフィンが相対的に普段よりも真面目に話を聞いているように思えてくるな。そして、バロンの話は明らかに怪しい。エーリアスとはいえ、誰もが幽霊のひとり遊びだと思うだろうなあ。

まあ、バロンが怪しいとはいえ、実際起きてることは結構やばいというのがね。

なかなか信じようとしないネルに対し、バロンは呪いを放置するとどうなるか話して脅しにかかる。

ネル、こわくて信仰よりも幽霊の話を聞くのを優先する。ここのエルフィンの「え?」っていう反応、バロンの話がいまいち理解できていないからなのか、自分より怖がってる存在(ネル)がいるから逆に怖くなくなる現象が発生しているからなのか、ちょっと判断に迷うところだ。

こうして話を聞く流れになったものの、まだ一悶着あるのがトリッカルである。バロンは「ご主人様」という呼び方に強いこだわりがあるらしく、エルフィンが「主人」と呼んだことに難癖を付け始めたのだ。

ただでさえ話が脱線している中で、さらに話が脱線するのもご愛敬。

なんとしても情報源であるバロンの機嫌を損ねないよう圧をかけているネル。

幽霊ひとりに女王と司祭長がペコペコしていて、かわいかった。

そんなわけで呪いを解くため、上機嫌なバロンについていくことになったのだった。

ところで、今回のテーマ劇場の戦闘はクリア後に少し会話シーンが存在する。以下は、各ボスを倒すごとにバロンが言っていた「エーリアスの○○」の部分をまとめたものだ。といっても、6以降は不明だが。

ステージ1:情熱 ステージ2:名誉 ステージ3:正義 ステージ4:勇気 ステージ5:理想 ステージ6:不明(台本がない?) ステージ7:不明(どうでもよくなってる) ステージ8:不明(とっても強かったと言う) ステージ9:不明(大予言書を取り戻したと言う) ステージ10:不明(エルフィンの日記帳に落書きしていたと言う)

エピソード2

呪いを解きにどこへ向かったのかと思えば、場面は妖精王国から変わらず。

×クロエの洗濯屋
×クロエの仕立屋
○ぬいぐるみの王が住んでいる家

先行公開されたPVを見る限り、バロンはクロエを恨んでいるため、クロエの家に対して「ぬいぐるみの王の家」と呼ぶのはちょっと意外だった。「王」扱いはするんだなと思って……。

そして、クロエの家の扉には不気味なぬいぐるみの頭がくっついている。これについては実は珍しいことではない。クロエが主役のテーマ劇場の序盤で、自分の住まいの周りをぬいぐるみのパーツで飾り、周囲に怖がられているという場面があるためだ。つまり、この扉の前のぬいぐるみの頭はバロンがやった可能性もあるが、元々クロエがやっていてもおかしくはないのである。それこそ、ゴミの日とかに。

バロンはエルフィンに対し、呪いを解く覚悟はあるか、と問うてくる。幽霊のやることだし、雰囲気作りの一環だろうか。

煽るバロンに怖がるエルフィン、そして敵か味方かよく分からない言動をするネル。ネルのこの手の言動って教主に対して行うイメージが何となくあったけど、普通にエルフィンに対してもやるみたいだ。エルフィンは、かわいいからね。

なおも煽るバロンに対して一念発起するエルフィン。ちょっと感動的なシーンになりかけているが、バロンのペースに乗せられているだけとも言う。人を煽って乗せるという点において、セリーネに近いのかな?

ここ、なんだかエレナとアメリアっぽいやりとりだ。

こうして覚悟を決めたエルフィンに、バロンは「ここでぬいぐるみの王を見つけなきゃいけない」と説明する。ただし、具体的に「ぬいぐるみの王」がなんなのかは教えてくれない。

呪いを解くときって頭を使うもんなんじゃないか?

頭はネルが代わりに使ってくれた。セバスチャンという名前、ちゃんとネルにも知られているらしいな。エルフィンもその姿形について覚えているため、余程印象に残りやすいのだろうということが察せられる。

何を探せばいいのかあたりを付けたところで、いよいよクロエの家に突入。だが、そこにクロエはおらず、天井からぶら下がったリボンが勝手に揺れるなどの不気味な光景が広がっていた。

エルフィンがローネ(嘘をつくとき、どもる)みたいになってるぞ。

今度は急に電気が消えたりドアが閉まったりして大騒ぎする母と娘みたいになってる。ホラーゲームの実況とか映えそう。エルチューブでやってみたら妖精王国の良い資金源になるんじゃないだろうか。

そんな怪奇現象を演出したであろうバロンがさらなる演出を仕掛ける。

「ご主人様」が自分に入った、というていで話し始めたのだ。バロンはさっきまで「ご主人様」という呼び方にこだわっていた分、ここで「主人」という言葉を使うのはいかにもそれっぽい。バロンではない感が出ている。

が、エルフィンは「ああ……そういうことか……」とあっさりした反応。「そういうことにしてやってる」みたいな。

バロンからしたら「ご主人様」は今初めてエルフィンとネルに会ったんだから、自己紹介をしろということなのだろう。だがエルフィンは、めんどくさがっている!

その後も「ご主人様」が話しているというていの茶番劇は続く。ネルは機嫌を損ねないよう慎重に受け答えをしているという印象を受ける一方、エルフィンは普通にめんどくさそうだ。

こうしてエルフィンとネルは、「ご主人様」が出す謎解きに挑戦することになったのだった。

エピソード3

1つ目の問題はエルフィンに対して。バロンは、エルフィンがエシュールのベーカリーでいかにケーキを食いまくっていたかについて語り始める。ここのバロン、まるで時間をかけてよく観察していましたとでも言わんばかりのことを言うし、「妖精王国でケーキを食べるにはベーカリーが開く前からの野宿しないといけない」だとか「ベーカリーで働く精霊たちはエルフィンの足音を聞くだけでブルブル震える」など、その真偽はさておき現地民に取材でもしないと分からないような事を言うのだ。もしかして、結構な努力家だったりするか?

ともあれ、エルフィンがケーキを食べまくっていることは事実なので本人にも否定しようがないらしく。

すごい開き直りを見た。

結局、問題の内容は「今週エシュールのベーカリーで食べたケーキの数を答える」というもの。そ、そんなの……エルフィンに答えられるわけがない……!!!

しかし、この問題が成立するためには出題者は正解を知っている必要があるはずだ。

事前調査、したんだ。バロンってやっぱり結構な努力家なのかもしれんな。

「チャンスは5回ある」というのはどこから来た話なのか全く不明だが、バロン(今は「ご主人様」)は否定しないので、なんかそういうことらしい。しかし、5回適当に言って当たるとは到底思えないな、だってエルフィンだし……。

それは少なく見積もりすぎだろ!

その時バロンが動いた!

なんとバロン、持ってるぬいぐるみに釘を刺し始めた。PVでは「すごく気に入ったの」と言ってたぬいぐるみなのに……。

なるほど、そういう設定できたか。これはうまい。エルフィンは今の所「ご主人様」が乗り移っているという設定について半信半疑のような態度ではあるものの、これで「自分の行いによってバロンを痛め付けてしまうのかも」という可能性が拭えなくなる。

エルフィンが(基本的には)暴力での解決をよしとしない事はメインストーリーを読んでいれば分かることだが、それ故にこの設定は効果てきめんといえる。バロンヲイジメヌンデ……

それから回答を急かされ、適当に答えては外すエルフィン。いつの間にか残り1回というところまで追い込まれることに。

思いつくままに言っていいと言ったネルにも問題があるよ。

この場面で少し気になるのが、エルフィンが「数回しか答えてない気がするんだけど」と本気で疑問に思っているところ。少し前の会話で、エシュールのベーカリーのケーキを平らげた件についても「でも、数個しかなかったし……」と言っていた。この「数回・数個の認識が実態とかけ離れている」描写を繰り返しているのはおそらく意図的であり、エルフィンは数を把握するのが極端に苦手という表現なのではないだろうか。ただ、エルフィンはメイン8章で300まで数字を数えてたりもするので、考えすぎかもしれない。

バロンはこのタイミングで、5回間違えた場合のペナルティを提示してくる。シンプルに怖い。そしてこのスチル、エルフィンはエルフィンでぬいぐるみにされたエシュールがかなりショックだったのかも。

こうなったら流石にもう適当に答えるわけにはいかなくなり、ネルに泣きつくエルフィン。かわいい。

エルフィンが泣いているおかげでネルは逆に冷静。落ち着いて回想シーンを始めた。

ここ、しれっとエルフィンについて「サッカリンよりもっとひどいもの」呼びしてるの笑ってしまうんだけど。

ものすごく都合よく、エシュールが「今週」作ったケーキの数について話してくれる。

もしかしてちょっとした算数の問題の話でもしてる?261,000ゴールドじゃスターアップも出来やしないぜ……。

この問題って「エルフィンが1044個のうちの半分をタダ食いした」という点だけ考えればいいので、522,000ゴールドと261,000ゴールドがただのノイズになってるのちょっと面白い。

エルフィンにとっては522個も数個カウントになる。うーん、やっぱりこのエルフィンは数を把握するのが苦手なのって何かの伏線だったりしないかな……?

結局、答えたのは実質ネルのようなものだし、バロンも「替え玉受験は困る」とは言ったものの、一応は正解を認めた。エーリアスらしい緩さだ。

そして、いよいよ2つ目の問題へ。

エピソード4

2つ目の問題はネルが答えることになるわけだが、1つ目の問題を自分が成し遂げたものと思い込んでいるエルフィンがかわいすぎる。だが、こんな感じで何も知らずにすくすく育って!を200年くらい続けた結果今のエルフィンになっていると思うと……ね。

そんな微笑ましいやりとりの後、バロンはネルへの出題に30秒の制限時間をつけることを告げる。替え玉防止措置だそうだが、単純にもうひとりは喋ってはいけない、とかじゃだめなのだろうか。

そして、そもそもの話。

エルフィンはエルフィン(隠語)なので、替え玉受験を防止したところで意味はないという節が大いにある。

で、肝心の2つ目の問題の内容は何かというと……これはもう、問題というよりは質問になっている。プレイヤー的にも気になる内容だ。

「司祭たちが祈りの時間に世界樹の木陰で寝るのはエーリアスの民なら誰でも知っている事実」発言、プレイヤーはエーリアスの民ではないので新鮮に「そうなんだ……」って思った。アリスのテーマ劇場あたりで「世界樹の地下にはずっと寝たままの司祭がたくさんいる」という話は見たことがあるが。こういう情報どんどん欲しいなあ!

寝ていると言われると断固として否定するネル(日本語にするとギャグになってしまう)だが、裏切り者が現れた。エルフィンだ。

エルフィンはシンプルに見たままを言ってるだけなんだろうな、これ。

ここのエルフィンの諭すような喋り方が絶妙にネルの逆鱗に触れてるみたいで素晴らしかった。

そして当然の帰結として、ネル、キレる――

「寝ているのではなくお言葉を聞いている」がちゃんと真実だったとしても、この「どんな状態でもお言葉を聞く準備ができている」発言は何か口からでまかせっぽい。直前の発言でどもってるし。嘘をつくときにどもるのがローネ以外にも共通する癖なんだとしたら、分かりやすくていいな。

あ!!エルフィンの発言があまりにもやばすぎてネルがついに教主みたいな事をし始めたな。

ネルのクソでか溜息シリーズ。ブランセのテーマ劇場の時の方が気持ち大きかった(というか、余韻があった)ように思う。

いや~でも余計な時に限って頭の回転が速くなることってあるよね。分かる分かる。

問題というよりは質問だったのもあって、これで正解ということになった。

そういえばぬいぐるみの王の場所を教えるっていう話だったっけこれ。エルフィンの発言に突っ込みどころしかなくて、かわいいね。

ぬいぐるみの王=セバスチャンは、布をかけていただけですぐ近くにいたのであった。これにはエルフィンもがっかりし、問題を2つ出されたことについて「時間を無駄にした」と、まあまあ真っ当な感想を漏らす。案の定バロンの機嫌を損ねてしまい、「これだから背中に豆粒みたいな羽をつけたやつらはダメ」というエーリアス風レイシスト発言を聞けたりしたわけだが、ネルの提案により謝罪する流れに。ネルとしては、王国全体にかかった「呪い」が解けるかがかかっているわけだし。

こうやってちゃんと謝れるのが娘(娘)の良いところなんですよ。

ここのバロン、本筋から外れつつも明らかに面白がっている。バロンは満足した後、「ぬいぐるみの王」を見つけた次にやることについて話すことに。

そういえばバロン側の目的って、PVを見るに復讐だったな。気になるのが、今の所この状況を作り出すだけならエルフィンとネルを巻き込む必要はないように思えるということだ。考えられるとしたら、敢えてエルフィンとネルに「懲らしめて」もらう事に意味を見出している……とかだが。

エルフィンとネルに何かさせる前に自分が「儀式」とやらをやろうとしている不思議。バロンの意図がさっぱり分からない。

エルフィンはもう帰りたがってるし。

さっきまで殴っていたとは思えないこの慈愛の表情。これが飴と鞭というやつですか……飴と鞭って言葉、女王に対して使うものとは思えないけど。ここはエーリアスだから。

儀式とやらの詳細は不明であるものの、事態が好転することを願って釘を刺すネル。

今回の状況、まだプレイヤー視点で分からないことが多すぎるんだよな……一体どうなることやら。

エピソード5

戻って来たぞぉ!と言っているが、状況的にはクロエの家を出て妖精王国の路地裏で待機していたエルフィンとネルのもとにバロンがやってきた、というところ。あと、この時点で特に描写がないが「布をかけた状態の”ぬいぐるみの王”」を持ってきているようだ。

バロンはふたりに、ぬいぐるみの王には呪いの種が植え付けられているので、燃やさなければならないと説明する。バロンがただセバスチャンを燃やしたいだけなら、こんな回りくどい方法はとらなくても良いはずだ。

流石に躊躇するエルフィンとネル。クロエとは全然知らない仲じゃないしな。

ここ最初エルフィンは優しいね……って思いかけたけど、いや、何発か殴りはするんだな。って思った。

ここまでのやりとりを読んだ時点で、ようやくバロンの思惑が見えてきた。セバスチャンを燃やしたという罪を、エルフィンに押しつけようとしているのだ。なるほど、それならふたりを巻き込んでそれっぽい事をやらせたのにも納得がいく。

……と思ったが、この予想も違っていた事が後に明らかになる。

エルフィン、自然に「最後のお別れ」という発想が出るところ、かわいい。娘。

しかしバロンは全力で否定する。「呪いの気が溢れてこないように」と言って、布を剥がして中を見せようとしない。見られると都合が悪いということ……?セバスチャンではない何かに入れ替えているんだろうなとは思ったものの、バロンの目的はクロエに対する復讐のはずなので、入れ替える理由はないよな……と思った。

結局、”ぬいぐるみの王”は燃やすことに。

エルフィンの発想がさっきから本当にかわいい。エルフィン視点、セバスチャンよりも王国の呪いを解く事を選んだわけなので、ちゃんと女王としての自覚はあるんだよな。

燃やしている最中、エルフィンはどこかで嗅いだことがある匂いだと言う。エルフィンが嗅いだ記憶のある匂いなんて一つしかないよな……と思いながら読んでたら本当に「パンが焼ける匂い!?」って言ってきた。ただ、ネルには「とても嫌な匂い」に感じるらしい。このズレは何だろう?

気になるところはあったが、”ぬいぐるみの王”は燃え尽きた。

エルフィン、慢心せずにちゃんと確認しようとしてて偉い。ここがエーリアスじゃなかったら対立相手が死んだかどうか念入りに確認するタイプとみた。大事なことであるが、今のバロンにとってはものすごく都合が悪いことらしい。

別の物に入れ替えたのは間違いないだろうが、その理由はなんだろう?

バロンは「後始末はこのご主人様がやるから帰れ」と主張し、ふたりにさっさと王宮に帰るよう促してくる。さっきからずっと怖がっていたエルフィンは、ようやく解放されたとばかりに喜んで帰ろうとする。その一方でネルは怪しんでいる。

バロン、さっき「ご主人様」モードだった時は自分のことを「バロン主人」や「私」と言っていたので「このご主人様」という言い回しはおかしいし、バロンモードだとしたら1回目のクイズで釘を5回刺した時の痛みで苦しんでいなければおかしいはずなので、余裕がなくなった結果演技の一貫性がなくなっていることが分かる。

ネルは「何者かにのせられて踊らされたような気が」とまで言ったものの、早く休みたいというエルフィンについて行ってしまい、結局うやむやになる。そうして、ふたりが行ったところでバロンが取り出したのは……。

セバスチャンだった。ここからバロンによる盛大にネタばらしタイム。バロンがPVで「お前が一番大事にしているものを奪ってやる」と言っていたのは、文字通り「奪って」やるということ。そしてこの面倒な手順を踏むことで、エルフィンに責任を押しつけることが目的だった。そして代わりに燃やしたのはゴミの塊だったのだ。

もしかしてエルフィンがゴミの塊が燃える匂いをパンが焼ける匂いだと認識したのって、エシュールの日頃の行いが関係してるんじゃないか?何しろエシュールは、エルフィンによく廃棄ケーキや土の塊で作ったケーキを食べさせているのだ。我々が認識しているパンの焼ける匂いと、エルフィンのそれは違う可能性がある。恐ろしい!

バロンの話に戻る。これはPVであった出来事を一人芝居している様子。よっぽど憎らしかったらしい。

最後にセバスチャンに話しかけて、まるでセバスチャンから返事をもらったかのような反応をしてエピソード5は終了となる。ここ、ちょっと怖いな。セバスチャンに話しかけるとクロエじゃなくても返事が貰えるのか……?

セバスチャンって一体なんなんだろうな。

エピソード6

バロンはそのまま路地裏で、戦利品であるセバスチャンの物色を始める。こんなところでやるのはやや迂闊な感じがするが、バロンには誰にも見つからない自信があったことが後々明らかになる。

バロンから見たセバスチャンは、ただのボロボロのぬいぐるみだった。

私のぬいぐるみはボロってバカにしてたの!?とキレているが、元はと言えば私のぬいぐるみではない(クロエから貰ったもの)。

散々苦労したのに手に入れたのがこれかと嘆くバロン。どうやらバロンが注ぎ込んだのは時間だけなく、お金もらしい。エルフィンの様子をチェックするためにお金を使ったのだろうか?

これは何となく使えそうな画像。もしかして、王国中の妖精達をぬいぐるみにしたのではなく、お金を渡して妖精王国を離れてもらった、とかか……?だとしたら、相当使ったのでは。

セバスチャンに特別なところは何もなかった、と判断した後、ひたすら悪態をつきまくるバロン。まあ、手間暇も金も掛けてこれという状況を考えれば気持ちは分からんでもないか……。

なんとなく思いつきでクロエのように頭に被ってみると。

流れ変わった。

慌てるバロン。そしてしれっと王国中の妖精達がいなくなった理由が判明。第二の種明かしというやつだな。なるほどそういう。本当にどれだけお金を使ったんだろう。

セバスチャン饒舌に話すじゃん……。モナティアム観光ツアー、お高かったんだろうな。

頭に被ったぬいぐるみから「頭切ってやろうか」って言われたらそりゃあ怖いだろうなあ!!

バロン、恐怖の余りセバスチャンを投げ飛ばしてその場から逃げる。

本当になんなんだろうね。教主ちゃんだけど、気になります。

しかし、こうやって悪事を働いたもちほっぺがしっかりその場で報いを受けているのは作劇として安心できるな。トリッカルの好きなところだ。

エピソード7

場所は引き続き妖精王国。バロンが逃げ出してから、いつの間にか朝になっていた。

バロン、夜通し走っていたのか?そんな中で満面の笑みを浮かべたエルフィンに見つかり、感謝される。妖精達は旅行から帰ってきただけだろうが、エルフィンからしたら王国にかかった呪いが解けて妖精達が元通りになったように見えるわけだもんな。

エルフィン……感謝をめったに言わないっていうのはどうかと思うよ。伝えよう!日頃から、感謝の言葉ってやつ。

「なんで今日に限ってこんな殊勝なこと」で笑ってしまった。

そこへモブ妖精が空気を読まずに旅行の感想を伝えてくるから、バロンにとってはたまったもんではない。あと、このグラフィックはなんなんだろう?実装済みのどの妖精とも違うように見えるし、ほっぺは引っ張れないし。

危うくバロンの計画がバレるかと思いきや、エルフィンが深く考える前にやろうとしていた事を思い出したのが幸いした。

「これ」というのは……。

エシュールのベーカリーに頬擦りするエルフィン。

店内からエシュールがやってくる。凄い音がしたんだろうな。そして当然エシュールも旅行に案内したであろうバロン、お得意様と呼ばれているな……。ここはちょっと翻訳によるニュアンスの違いが発生していそうな気がする。

異常にパンをありがたがるエルフィンに対し、エシュールが何事かと聞くと、エルフィンは昨日の出来事を得意げに語り始める。バロン、ピンチ!

バロンが何と言うべきか迷っているうちに、今度はエシュールの方が昨日の体験をにこやかに話し始める。バロン、さらにピンチだ。

エルフィンが自分たちだけ5つ星ホテルに招待されていないと知ったらただでは済まなかったはずだが……エルフィンはこのエシュールの話よりも、自分と恐怖体験を共にしたバロンの事を信用しているらしく、「一緒にぬいぐるみの呪いを解いていた」と言う。ある意味、バロンの演出が功を奏した……といえるのかもしれない。

エルフィンとしてもクロエのセバスチャンを燃やした話はしたくないようで、なんと自分から話すのをやめることに。状況(というか、エルフィン)がバロンに味方している。

エルフィンの好きなものが「自身の女王の地位」で、バロンは命拾いしたといえるな。この辺は。

ほっと一安心したところでさらなる危機が訪れる。

クロエも帰ってきたのだ。なんとクロエの仕立屋、エシュールのベーカリーの向かいにあるんだそうだ。

エルフィン大慌て。エルフィンの力だと本当にドア壊れそう。バロンも大慌てでエシュールのベーカリーで匿ってもらおうとするが……。

エルフィンが裏切った。ここのエルフィン、セバスチャン(偽)に火を付けてた時と同じようなこと言ってる。

自覚としてはネルのサンドバッグなんだ。

一方クロエさんはというと、自卓の扉の前にいた。この台詞から、扉の前のぬいぐるみはバロンの演出だった事が分かる。

「妖精達を旅行に案内した」という事がエピソード6で明らかになってから疑問に思っていたんだけど、クロエがセバスチャンを置いていった事にはちゃんと理由があったようだ。「ペット同伴禁止」というのはうまい理由付けだ。クロエはセバスチャンをそのくらい大事にしているわけだから……。

クロエとセバスチャン、端から見るとちゃんと会話が成立しているように見えるらしい。うーむ……。

これはもはやセバスチャンは独立した生き物だろ。クロエがいない時の情報を持っているわけなので、クロエの一人芝居の範疇を超えている。

バロン……!言えたじゃねえか。うらやましかっただけだったって、言えたじゃねえか!知ってはいけないことを知ってしまって酷い目に遭っているのは、同じく幽霊であるアリスのテーマ劇場にどこか近いものを感じるな。

怖い。

だが、見つかったのはエルフィン。まあ、エシュールのベーカリーは向かいにあるっていうしな……そこから調べるか。そしてエルフィンはその純粋さ故に、聞かれてもいないことを咄嗟に白状してしまう。かわいい。

ああ!クロエさんが勝ちに行ってる(PvP)。アタッカー顔負けの火力を誇る狂気タンクのクロエさんに、純粋で後列のエルフィンが勝てるはずもなく……。

バロンはというと、エルフィンがボコボコにされている音を聞きながら震えて待つことしか出来ないのであった、と。恐ろしい!

バロンは、もう二度とクロエのぬいぐるみを欲しがったりなんてしないと誓う。

エピソード7最後のこの台詞。「クロエが作ったぬいぐるみとは会話が出来てしまう」と「バロンが恐怖のあまり現実逃避として一人芝居を始めてしまった」の、どちらとも読み取れるのが興味深い。読者の解釈に委ねる、ということだろう。個人的には後者かな。セバスチャンには特別な存在であってほしいなと思うので。

今回のテーマ劇場はこれでおしまい。いやー、今回も面白かった!典型的な(つまり悪戯好きの)幽霊が己の私怨に王国を巻き込んだ壮大な悪戯を仕掛けるも、相手が悪くて報いを受けるまでの様子を面白おかしく描いたお話だったな。そしてまたひとつ、クロエの底の知れなさが増した。

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