しいたけから少女の身体が生えてきた人外生物。魔物のなりそこない。
かつて5層までたどり着いたハイランダーの素体を使ってオーバーロードが階層ボスを作ろうとしたものの、血が暴走してうまくいかなかったので、適当にしいたけと融合して樹海の1Fに捨てられた。
そこをファビオに拾われて5年間育てられ今に至る。
少女の身体が生えてから最初の1年程は、言葉を話す事もできなかった。
が、元々人間だったのもあって、言葉を始めとした文化的な習慣などを修得するのは早かった。
4年程前からファビオの事を兄、自分をその妹だと教えこまれて共に生活してきたと自然に認識しているのは、常人よりもエピソード記憶が極端に定着しにくい(魔物にとって不要な記憶であるため)という性質を持っているから。
故に出会った時の記憶も既になく、何となく「兄妹ならずっと一緒に過ごしてきたのでは?」と思っている。
おかげで、毎日同じものを食べていても飽きなかったりする。
年齢については少し複雑。
身体は15歳だが成長はなく、拾われてから5年経過しているのでファビオは5歳だと認識しているが、シュシュはファビオからお前は今年で15歳だと言われているのでそう思い込んでいる。
その為、対外的には15歳で通しているが、言動はそれよりもう少しだけ幼い印象を受ける。
ちなみに胸部装甲は、これから成長に期待できる程度にはあるものの、残念ながら成長しない。
冒険を始める前まで何の戦闘訓練もしておらず、街をうろついたり図書館で勉強する生活を送ってきた。
生前の素体が優秀なハイランダーだったので、戦闘はそつなくこなせる。
しかし、ハイランダーとしての誇りは特になく、武器も何となく気に入った槍を選択しただけである。
異様に軽い体重は人外生物故。
外見だけは普通の少女だが中身はぼろぼろであり、もしこの世界にレントゲンが存在したら何故普通に生きているのか不思議だと言われるレベルで酷い。
肉も骨もスカスカで臓器は極端に小さく、脳がなく頭はからっぽ(文字通り)であり、しいたけ部分が脳の代わりであり急所でもある。
ゲイボルグを使うとしいたけ部分がしなびて元気がなくなるので、落ち着ける街に帰って水をかけられないといけない。