ジャガーノートを見事撃破したあゆみ。
オーバーロードによると次の階への扉は開かれたようだが、天空の城3階にはまだ有用なアイテムがあるかもしれない。
念のため、隅々まで探索をしてみることにした。
「光ってるものは見逃さないんだから!」
ジャガーノートを見事撃破したあゆみ。
オーバーロードによると次の階への扉は開かれたようだが、天空の城3階にはまだ有用なアイテムがあるかもしれない。
念のため、隅々まで探索をしてみることにした。
「光ってるものは見逃さないんだから!」
23Fの地図を埋めるだけでも案外死んだ。
こんな編成はまだかわいいもの……。
この鳥がつらすぎる。
1層でも使われたラッシュビークで5層でも死ねる。
鳥らしくAGIが高いので、ESCAPEも何となく確率が低い気がする。
探索を続け、やっと辿り着いた階段を上った先は、行き止まりになっていた……。
「うーん、仕方ない、引き返す前に……あ、この辺掘れそう」
折角だからと壁を掘り始めた、次の瞬間。
欲をかいたあゆみに容赦なく獣が襲い掛かる!
「いやああああああああ!うっ!」
それでも、あのジャガーノートまで撃破したあゆみの心は折れる事なく、不屈の精神で天空の城3階を探索しきったのであった。
天空の城4階に辿り着いたあゆみの耳に、特有のブーンという駆動音が鳴り響く。
それは、例の爆弾を放出する機械が常に発しているものだ。
「あの爆弾があるなら……私だって戦えるっ!」
あゆみは探索を開始した。
この階から白銀の銃兵が登場する。
こいつは炎属性の多段攻撃を使ってくる厄介な敵なはずだが、同じ対象に複数ヒットしないタイプの攻撃なうえに、ダメージはTEC依存なので大した事は無い。
探索を続けていると、廊下突きあたりに番号のついた木の苗がいくつか並んでいるのを発見した。
それぞれの苗には、見たことのないような色をした大ぶりの果実がなっており、あゆみの興味を引く。
「自動販売機とかあったし、食べられるのを作ってるんだよね……?」
物は試しと歯を立ててみた。
「すごい、ふわっとしてて……まるで私の大好きないちごミルク蒸しパンみたい!」
これもオーバーロードの技術力の賜物なのだろうか。
それならば、諸王の聖杯にも期待が持てるというものである。
あゆみは満足げな表情でその場を後にした。
巨大な石像もこの階から登場する。
こいつはHPがかなり高く、HP1のライフトレードでぎりぎり削りきれるほどである。
しかも攻撃力も非常に高く、DEFENCEしてこのダメージ(=DEFENCEしなきゃ死ぬ)。
攻撃を加えない限り何もしてこないので、一体で現れた時は逃げるが吉。
厄介なのはこの、闇夜の魔馬。
複数体出る事が多く、しかも攻撃力も高い。
更にテラー・睡眠の状態異常技まで持っているので、遭遇しただけで運ゲーになる。
片方はアクセサリの耐性で対応できるが、もう片方は無理。
扉を抜けると、すぐ近くで爆弾のものとは異なる機械の駆動音が聞こえてきた。
「? 何だろ……」
音のなる方を振り向くと、そこにあったのは先程までとは異なる青白い光を放つ機械と、
「丸っこい……機械兵?」
付近を徘徊していると注意深く見つめていると、青白い光の方から更に同じ機械兵が姿を現した。
「あの光見てると……あの事件の被害者3人の子達を思い出すのよね」
何の事か、とブック・オブ・シャドウズ。
「貴方は加害者みたいなものよ」
これライフトレードで倒せると思うじゃろ?
倒せないんじゃ。
前の方でHP1のライフトレードでないと勝てないと書いた理由、お分かり頂けただろうか。
石像はこちらのHPが1になっていない限り、極力相手しないほうが良い理由である。
FOEに乱入された後どうなったかというと、全封じを喰らうも奇跡的に脚だけ封じられず逃走成功した。
麻痺を喰らっていたにもかかわらず行動したうえで脚封じ回避からの逃走成功なので、相当な豪運だったと思う。
「つ、疲れたぁ」
機械兵達の警備網を無事突破し、階段の前に辿り着く事ができた。
地図を開いて、改めて探索を振り返る。
「なんていうか、2つの警備会社が喧嘩してるみたいな感じだったなぁ」
あゆみの呟きを聴いているのかいないのか、黙して語らぬオーバーロードであった。