そらのうきぶくろ

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スターフォックスゼロを遊んだというお話

AmaRecTV 2016-12-13 20-36-59-11

スターフォックス ゼロ | Wii U | 任天堂

任天堂が2016年4月21日に発売した、3Dシューティングゲーム。
友人が面白そうに遊んでるのを連日眺めていたら、「この機体を自分でも操作してみたい!」と思ったので購入。
コンシューマのアクションゲームは操作性の都合上、苦手な部類に入るので一通りクリアできれば御の字だろうと思っていたのだけど、いつの間にか一通りやりこんでしまっていた。
そんなゲームをやってみて思った事を色々と書き連ねていくよ。
ちなみに、このゲームは割と昔から続いているシリーズの(現時点での)最新作ということだが、この記事を書いている人は昔の作品は知らなかったし遊んだ事もないというのを付け加えておく。

序盤ステージについて若干のネタバレを含みます。

このさき400ピクセル

◆その異質な操作性

まず驚いたのがこれだ。
最初のステージを開始する際、チュートリアル的なものが始まり操作を一通り学ぶことになる。
しかし、WiiU GamePadをフル活用するこのゲームの操作性は、普段GamePadに慣れていない身からすると何がなんだか分からない。
上画面と下画面(GamePad)のどちらを見て遊べばいいのか、あらゆるボタンと左右のスティックを使うので頭が混乱してしまう。

また、自機は公式サイトでも紹介されている通り何種類かあり、ステージによっては形態を切り替えて遊ぶ事になる。
形態が変わると操作性も(ある1種類を除き大体似ているとはいえ)変わるため、覚える事が多くて大変である。

それでも、GamePadの画面に表示されるコックピットからの視界は(不定期に送られる通信ボイスも相まって)非常に臨場感があり、今後の展開に期待するには十分だった。
何しろ、これは慣れたら絶対面白くなると思う事が出来たのだ。
思わなかったら正直言ってこのゲームは続かなかっただろう。

◆軽く絶望する難易度

ステージ1の惑星コーネリアというマップ。
ここにはスターフォックスゼロというゲームの基本が詰まっており、前述の通り操作性に戸惑う人からすればなかなかの難易度を誇る。
強制スクロールにより状況は刻一刻と変化していき、最初の頃は生き残る事だけで精一杯だ。
障害物にぶつかりまくる。回復しようにもシルバーリング(触れると回復する)を取りに行こうとするだけでまた障害物にぶつかる。それでいて敵は容赦なく弾を撃ってくる。前からだけでなく後ろからも敵が来る。

ひーひー言いながらフェーズ1をクリアしたと思ったら、続いてのフェーズ2で「オールレンジモード」という操作体系に切り替わる。
今までは強制スクロールだったのだが、オールレンジモードはその名の通り全方位に移動することができるようになる。
空を飛ぶ敵を撃ち落とすように指示されるが、慣れない内はこれもおぼつかない。
中央にそびえ立つタワーに何度もぶつかりそうになるし、ぶつかる。地上から蜘蛛のような形をした敵が出てきたからそれを撃破しようとしても、特定の部分を狙わないと倒せない。遂にタワーに張り付いてしまった蜘蛛を倒そうとすると、倒す前にタワーに突進してしまいこちらがダメージを受ける。

それでもどうにかして全ての蜘蛛を散らすと、ボス戦であるフェーズ3に移行する。
複数の砲台を全て撃破するとクリアだが、これがまた初心者に優しくない。
砲台を攻撃しようとすると、砲台の方へ突進してしまいダメージを受ける。ぶつからないように距離を取ろうとすると、極太レーザーに当たって更にダメージを受ける。レーザーを避けようとすると上画面を見ることになり狙いをつけるのが困難になる。

そんなわけでクリアできたのは十数分後、もしかしたら二十分以上掛かっていたかもしれない。
クリアしたときは、達成感と同時に「ステージ1の時点でこんな難しいゲーム、本当にクリアできるのか?」と疑問に思ったものだ。

◆その実、確実に上達を感じられる難易度

一見無理ゲーにすら感じられる難易度だったが、何度も遊んでいるとこれがよく出来ている事が分かる。
先程書いた問題についても、対処法が「身体で」分かってくるのだ。
障害物にぶつかりまくる。→ブレーキをうまく使えばいい。
回復しようにもシルバーリング(触れると回復する)を取りに行こうとするだけでまた障害物にぶつかる。→ブレーキをうまく使えばいい。
それでいて敵は容赦なく弾を撃ってくる。→敵は自機狙いなので、少しずつ動いていればいい。
前からだけでなく後ろからも敵が来る。→後ろの敵は上画面を見ながら回避しつつロックオン&ホーミングで倒せばいい。
こんな感じで。
特に敵が狙いづらい問題については、ホーミング弾が非常に高性能なのでほぼ解決できる。
そして、これらのテクニックを身につけた後でもう一度同じステージを遊んでみると、別人のようにスコア(=撃墜数)が伸びているのだ。
ゲームを進めるにつれて様々なギミックが立ちはだかるため、それに対抗できるテクニックを身につけていく事が重要となる。
そうして上達したとき、この上ない満足感に浸れること請け合いだ。

◆操縦に慣れたなら

上で問題に対する対処法を書いたが、こうして書いてみれば単純な事に思える。
では何故最初はそんな事ができなかったのか。
要するにこのゲーム、とにかく操作に慣れるまでが大変なのだ。
しかしそこはWiiU GamePad、遊べば遊ぶほどジャイロ操作の技術というのは身体が覚えているものだ。
いつの間にか最初はできなかった事ができるようになっているのが楽しいところ。

そこで手を出したくなるのがやり込み要素。
各ステージには勲章という、いわばトロフィー・実績的なものが設定されているのだが、これをコンプリートするのは至難の業。
一定のHIT数以上を稼いでクリアするという基本的なものから、制限時間以内にクリアや特殊な行動をして条件を満たすなど、勲章獲得条件は様々。
ほぼ全てのステージにおいて勲章の獲得条件は難しく設定されているが、HIT数勲章に関しては達成できたときに分かりやすく上達を感じられるのでおすすめできる。

◆まとめてみると

一言で表すならこのゲームはスルメゲーだ。

初見プレイヤーを突き放すような操作性に歯応えのある難易度。
割とあっさり風味のストーリー、そして数多くのやりこみ要素。
これは、何度も繰り返し遊ぶ事を前提としたゲームだと言えるだろう。
トライアンドエラーの末に達成感を得る、今時珍しい(かもしれない)ストイックなゲームデザインである。
最初で挫けさえしなければ(重要)、自身の成長を実感できる面白いゲームだと保証できる。

Wii Uの性能をフル活用したやり込みゲームに興味があり、是非やってみることをおすすめする。

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